歯の再生は現実的?
再生医療に関する進歩はめざましいものがあります。既に人工皮膚などは実用レベルにあります。
実は歯や骨の再生もかなり進んでいる分野です。
事前勉強として、少し歯の話をしましょう。難しいと感じる人はこの部分は読み飛ばして頂いても結構です。
歯は少し複雑な組織構造をしています。人体は骨や肉などの間葉組織を、皮膚や粘膜が覆ったような構造になっています。簡単に考えて骨や肉を「身」、皮膚や粘膜を「皮」と表現しましょう。身の部分を皮が覆ってバイ菌の侵入を防いでいるのです。胃腸などの消化管や消化液を出す肝臓、膵臓も皮の一部です。食物のうち、からだが必要とする部分だけを分解して体の中に取り込む仕組みも、バイ菌から体を守るための重要な働きなのです。人の体は土管の様な形で、土管の外側も内側も、表面はすべて皮で守られているのです。ちなみに土管の一方の端が口で、もう一方が肛門です。
話を歯に戻します。歯は皮と身の複合体なのです。
表面のエナメル質は体の中で最も硬い部分ですが、これは皮の一部です。その中にある象牙質や歯髄(俗に言う歯の神経)は身の一部です。その皮と身が一つの組織としてくっついているのです。
歯の再生をするためにはその構造を作り出す必要がありますので、結構大変です。皮と身が一緒にできる歯の種、歯胚(しはい)を作り、それを成長させないといけないのです。
しかし、この神業ができつつあるのです。もしかしたら数十年後は歯科インプラントではなく、自分の歯を再生させるという治療が現実的になってきているかも知れません。
今できないのと言われると、私は???
まだ現津的ではないと答えます。一本歯を再生するのに300万ぐらいの費用がかかるという話を聞いています。その歯が実際に機能するのに1年ぐらいはかかるのではないかと思います。その歯がむし歯になる可能性はもちろんあります。
300万の費用をかける価値があるでしょうか?
私なら間違いなく現時点ではインプラント治療を勧めます。インプラント治療は一本30万と考えてても、少なくともその十分の一ぐらいの費用で、実績もある治療が受けられます。私なら、絶対インプラントですね。
新しもの好きで、自慢したいためにするのなら止めはしませんが


