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義歯(入れ歯)も使いこなせれば

歯を多く失うと義歯かインプラント治療かの選択しかなくなります。
インプラント治療が費用的に、あるいはお体の条件的に選択できない場合には、義歯治療をすることになりますが、義歯もちゃんとした治療です。
義歯(入れ歯)といえばイメージが良くないかもしれませんが、私は立派な人工臓器の一つだと考えています。
使いこなせれば、歯やインプラント治療ほどではないかもしれませんが、咀嚼機能を回復は期待できます。

こんな症状はありませんか?

  • 義歯が痛い
  • 義歯でうまく噛めない
  • 健康な歯を削りたくない
  • 異物感が強く吐き気がする
  • 発音がしづらい
  • 義歯が外れやすい

保険治療と自費治療について

部分義歯も総義歯も、基本的に保険治療で作製できます。
ただし、作り方や材料等は決められたものに限られます。自費治療にしたから何でも嚙めるというわけではありません。見た目に目立たないものや、保健治療のものより快適感があるということでいくつかのオプションを用意しています。

当院で取り扱っている義歯

レジン床義歯【保険適用】(総義歯・部分義歯)

保険適用される一般的な義歯(入れ歯)です。
低価格で作製することが出来るのがメリットですが、自費で作製される義歯に比べると、作り方や材料には制限があります。

プリント義歯【保険適用】(上下総義歯)

平成6年より上下の総義歯に限り、3Dプリンターで作製する義歯が保険適用になりました。従来の樹脂を固めて作る方法では、作製の過程でわずかなひずみが出てしまいます。
仮の義歯が良かったのに最終義歯がそうでもなくなったということが出るのは、それが理由です。3Dプリンターを使ってデジタルで作成すると、ひずみがほとんどない義歯ができますので、当院では積極的に勧めています。
また保険適用にならないかもしれませんが、デジタル技術を使うと、今までできなかった予備の総義歯を作ることができます。

金属床【自費診療】

義歯の土台部分が金属で出来たタイプです。
金属製のため丈夫に仕上がり、保険の義歯と比べると薄く丈夫に作製できます。熱伝導率が良いため食事の際に熱を感じられるのもメリットです。
部分義歯のバネの部分も装着感の良いピッタリ収まる義歯を作ることができます。

金属床(チタン):総義歯

強さと軽さが特徴です。チタンは溶け出しにくく、アレルギーが起こりにくいので、インプラント体に使われていたりします。

メリット
  • 金属床の中で、最も薄いので違和感が少ない
  • 汚れがつきにくいので清潔に保ちやすい
デメリット
  • 口を開いたときに、バネが見えてしまう
  • 保険適用外のため、自費による治療となる
型取り 36,300円
咬み合わせ採得(必要に応じて) 36,300円
金属床義歯(チタン床) 220,000円

治療期間:2ヵ月~3ヵ月、治療回数:5回
※料金はすべて税込価格となります。

金属床(コバルトクロム):総義歯・部分義歯

コバルトクロムは強度がとても高く、少ししなやかさと柔らかさもあります。
部分義歯では、装着感の良いバネを作ることができます。総義歯の場合、一部保険治療を併用して、費用を抑えることができます。(特別療養費)

メリット
  • 金属床の中で、最も薄いので違和感が少ない
  • 汚れがつきにくいので清潔に保ちやすい
デメリット
  • 口を開いたときに、バネが見えてしまう
  • 保険適用外のため、自費による治療となる
型取り 36,300円
噛み合わせ採得(必要に応じて) 36,300円
金属床義歯(コバルトクロム床) 192,500円

治療期間:2ヵ月~3ヵ月、治療回数:5回
※料金はすべて税込価格となります。

ノンクラスプデンチャー

部分入れ歯にある金属の留め具(クラスプ)を使用しない、保険適用外の入れ歯です。クラスプの代わりに、歯ぐきの色に似た弾力性のある樹脂で入れ歯を支えます。

金属が外から見えないため、装着していても目立ちにくく、審美性に優れています。また、金属アレルギーの心配がないのも特徴です。

メリット

  • 金属のバネを使用しないため目立たない
  • 薄く作製することで、使用時の違和感を減らす効果が期待できる

デメリット

  • 装置を固定するため、引っ掛ける歯がない方はご使用できない
  • 保険適用外のため、自費による治療となる
型取り 36,300円
咬み合わせ採得(必要に応じて) 44,000円
ノンクラスプデンチャー 181,500円

治療期間:1ヵ月、治療回数:3回~5回
※料金はすべて税込価格となります。

金属のバネがない義歯、スマートデンチャー

部分義歯になって嚙めるようになったけど、金属のバネが他人から見えるので恥ずかしい。仕方がないので、お出かけの時を義歯は外してでかける。作った私たちとしては残念ですが、患者さんのお気持ちは解ります。しかし、バネがないと義歯がはずれて食事ができません。

そんな問題が解決できるかも知れません

金属のバネがない義歯、スマートデンチャーが使えるようになったからです。
金属のバネの替わりに歯肉の色をした弾力性のある樹脂が歯をくるみます。他人から見ると歯肉との見分けがつきにくく、部分義歯が入っているように見えないのです。

保険のバネとの違い

作っていただいている和田精密歯研のホームページも参考にご覧ください。
和田精密のホームページの写真のものは、咬み合わせの部分に少し金属が見えています。表側からは金属が見えません。金属を無くす設計も可能ですが、その場合は義歯(入れ歯)が多少厚くなります。

保険のバネ(銀色のバネ):お求めやすく経済的ですが、前歯でも銀色のバネしか使用できません。バネの全体が、お口を開いた時に見えるので、入れ歯を入れていることが分かりやすいです。
スマートデンチャー:金属のバネが無いため、見た目が綺麗で入れ歯と気づかれません。水分吸収を抑えたプラスチックの素材で、衛生的です。金属床との併用をおすすめします。

和田精密歯研究パンフレットより

【重要】スマートデンチャーの注意事項

  • 超弾性のプラスチックをバネ代わりにしています。壊れると修理が有償になる場合がありますので、丁寧に使ってください。
  • プラスチックを使うために、通常の義歯(入れ歯)より厚くなる場合もあります。内側に金属を使うことにより、内側を薄く作った方が気持ち良い場合があります。
  • 咬み合わせの所に少し金属が見えることがあります。その方が良く嚙めるからです。どうしても嫌な場合は、オプション費用で白くすることもできます。
  • バネのかかっている歯がむし歯になって被せ物をするようになった場合、スマートデンチャーが使えなくなることがあります。歯のお手入れに気をつけて、歯科医院で定期的なメインテナンスをしましょう。

【重要】スマートデンチャーの保証について

当院では、通常自費の義歯(入れ歯)治療は3年保証を基本としております。スマートデンチャーの場合は、患者さんの不注意で使えなくなる場合がありますので、以下の場合は保証対象外とさせていただきます。ご注意ください。

  • 通常の取り外し以外に無理に曲げたり、落としたりして割れた場合
  • 新たなむし歯の発生による治療で使えなくなった場合
  • 事故や転倒など、通常の食事以外の強い外力で割れた場合

メリット

  • 金属を使用しないため、目立ちにくい
  • 装着中の違和感が少ない
  • 義歯を支える歯への負担が少ない

デメリット

  • 保険適用外のため、自費による治療となる
  • 修理が難しい場合があります
型取り 36,300円
咬み合わせ採得(必要に応じて) 36,300円
歯の左右、前後にまたがる大きいもの 170,500円
部分的な設計のできる小さいもの 132,000円
※コバルトクロム床を使って内側を薄くする設計 170,500円+38,500円
※チタン床を使って内側を薄くする設計 170,500円+60,500円

治療期間:2ヵ月~3ヵ月、治療回数:4回~5回
※料金はすべて税込価格となります。

歯周病等で動揺する歯の固定を兼ねた、ペリオデンチャー・ペリオスプリント

歯周病で奥歯がグラグラしてきたり、一番後ろの歯が1本無くなったりした場合、ペリオデンチャーという特殊な義歯(入れ歯)を入れると、噛みやすくなったり、グラグラしている歯を長持ちさせたりできる可能性があります。

メリット

  • 歯を抜かずに済む可能性が高まる
  • 身体的・経済的負担が少ない
  • 歯周病の再発リスクを軽減できます

デメリット

  • 保険適用外のため、自費による治療となる
  • 異物感や発音のしづらさを感じる人もいる
型取り 36,300円
部分的な設計のできる小さいもの 132,000円

治療期間:2ヵ月~3ヵ月、治療回数:4回~5回
※料金はすべて税込価格となります。

通常の部分義歯(入れ歯)との違い

支えとなる歯をしっかりと固定できる設計になっているために、グラグラしてきた歯を義歯(入れ歯)により固定する効果があり、噛む力が入りやすくなるといわれています。通常歯を削る必要があっても、わずかです。金属は細いワイヤー等が少し見える程度です。
グラグラしている被せ物で歯を固定しようとしたら、たくさん歯を削る必要がありますが、ペリオデンチャーならごくわずかな歯の削合で固定することが可能です。

ペリオデンチャー・ペリオスプリントとは

詳しくは、製造特許を持っている k-dental のサイトをご覧ください。

適応症

適応症は当院では下記の2つのパターンに限定しておすすめしています。
【ペリオデンチャー】歯周病で一番後ろの歯が1本だけ欠損している場合
【ペリオスプリント】歯の欠損はないが、臼歯がグラグラしていて固定しないと噛みにくい場合

【重要】ペリオデンチャー・ペリオスプリントの注意事項①

  • 特殊な義歯(入れ歯)ですので、外力で変形すると修理ができない場合があり、作り直しになることがあります。丁寧に使ってください。
  • バネのかかっている歯がむし歯になって被せ物をするようになった場合、ペリオデンチャーが使えなくなることがあります。歯のお手入れに気をつけて、歯科医院で定期的なメインテナンスをしましょう。

【重要】ペリオデンチャー・ペリオスプリントの注意事項②

当院では、通常義歯(入れ歯)による治療は3年保証を基本としております。 ペリオデンチャー・ペリオスプリントの場合は、患者さんの不注意で使えなく場合がありますので、以下の場合は保証対象外とさせていただきます。ご注意ください。

  • 通常の取り外し以外に無理に曲げたり、落としたりして割れた場合
  • 支えとなる歯がお手入れ不足によるむし歯が原因で、被せの治療が必要になった場合
  • 支えとなっている歯を喪失した場合
  • 事故や転倒など、通常の食事以外の強い外力で割れた場合

義歯もメインテナンス

まだ、ご自身の歯が残っている場合は、定期健診で歯と一緒に部分義歯も必ずチェックしましょう。
歯肉がやせて残っている歯とのバランスが悪くなり、かえって歯にダメージを与えることもあります。
総義歯はそのリスクは少ないですが、きちんと咬めているかどうかのチェックをすることも意味があると思います。咬み合わせを含めて、お口の中の機能を総合的に調べることも、将来の寝たきり予防のためには大切だと思います。