年を取ったら、入れ歯になるの?
患者さんの中には、年を取ったら入れ歯になると思いこんでいる人がいます。お年寄りがほとんど入れ歯だからです。
でも、そんなことはないんですよ
歯が無くなる原因のほとんどは、虫歯と歯周病です。この2つで9割以上の歯が無くなっていきます。ということは、虫歯と歯周病で歯が無くなるのを防げば、ほとんどの歯を守れるということです。平成18年には8020(80 歳で20 本以上歯が残っている人)達成者が25%を越えました。4人に一人は8020を達成しているということで、今後更に増えていくと思います。
私が大事だと思うことは、青年期、壮年期に虫歯と歯周病のリスク(危険度)を歯科医に判断してもらい、定期的に管理を受けることだと思います。歯科医院の方でもそのことを患者に教えてあげるべきだと思っています。
現実的にはそういう話をする歯科医院は少ないように思います。パール歯科にきちんと通って頂ける患者さんには、少なくともそのことを頭に入れたメインテナンスをするように心掛けています。
40代で神経を取る虫歯や抜歯になった所が沢山あり、虫歯も放置気味という人は、将来的には虫歯で歯がどんどん崩壊していくのを防げないでしょう。壮年期に中程度以上の歯周病があるのに、歯周病のメインテナンスをそれほど大切に思わず、腫れた時にしか来院しない方は、歯周病で歯が崩壊していくのを止められないかも知れません。虫歯も歯周病も、ある線を越えたらどんどんダメになっていくのを止めるのは難しくなっていくということです。
それは歯科医院には判断できるのではないかと思っています。
崩壊傾向にある人は、歯が無くなった時に安易にブリッジや義歯で補うことをしない方が良い場合もあると思います。インプラント治療をして歯を再生した方が残った歯を守るために大切になってくることも多いと思います。インプラント治療は入れ歯をしないといけなくなった人への最期の救世主と言えると思います。
歯科医院と上手に付き合って下さい。多くの人は入れ歯にならずにすむと思います。
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